平成23年11月21日に国内で初めて承認されたロタウイルスワクチン、「ロタリックス」が発売されました。ヨーロッパなどでは2006に承認されております。経口(飲む)生ワクチンです。
喜ばしいことですが、このワクチンの接種方法・時期などに関して乳幼児のご両親だけではなく、医療者側も混乱しております。
ロタウイルスによる胃腸炎は5歳位までにほぼ全ての児が感染する病気ですが、重症化し入院が必要な場合もあります。重症化は生後6ヶ月以降に多く見られるため、ワクチンは早めの接種が良いと思われます。
そこで気になる接種方法と時期ですが、ロタリックスは最低4週間の間隔にて2回接種が必要で、ワクチンの説明書(添付文書)によると、「生後6週から開始し・・・遅くとも生後24週までには接種を完了させること」となっております。単純に考えますと最長で20週までに1回目を接種すれば24週までには完了出来ると思われますが、この1回目の時期が議論を呼んでおります。
その理由はワクチンの効果と安全性を確認し承認を得るための「治験」では1回目は全て15週までに接種されており、それ以降に開始した場合の安全性についてのデータが実際は無いためです。他国では1回目を15週までにと限定している国も多いようです。そこで我が国でも施設・医師によって15週以降は接種を開始しないという場合もあるようです。このような状況でなぜ厚生労働省、メーカー、関連学会等が1回目の接種時期を明示しないのかは不明です。
当院では6週以降可能な限り早くロタリックスの接種をお勧めしておりますが、上記をご理解頂いた上にて20週まで開始可能としております。
また、ロタリックスは生ワクチンですので接種後は4週間他のワクチンの接種は控えることになっております。BCGを含め他のワクチン接種も多い時期ですので出来るだけ早めの開始と他のワクチンとの同時接種をお勧めします。
全体の予防接種のスケジュールの立て方などご質問・疑問も多いと思いますが、ご相談頂ければご一緒に考えさせていただきます。
